活動報告

倉庫業青年経営者協議会  常任幹事会・第135回全体会

倉庫業青年経営者協議会

常任幹事会・第135回全体会
日程:2014年10月9日(木)、10日(金)
場所:郡山ビューホテルアネックス(福島県郡山市)

2014年10月9日(木)、10日(金)、福島県郡山市にて倉青協第135回全体会が開催され、全国から66名の会員が参加した。郡山での全体会開催は曽根会長就任以来の強い希望であり、初日には地元企業の倉庫見学、2日目には被災地視察会を実施した。福島の“今”を知ることで、災害と真の復興について改めて考える貴重な機会となった。

INDEX
1.常任理事会・各委員会
2.見学会(山口倉庫様/ゼビオ様)
3.第135回全体会
会長あいさつ/来賓ごあいさつ/ご講演/各委員会報告(運営委員会・企業交流委員会・IT委員会・組織活性化委員会)/連絡事項
4.懇親会
5.被災地視察会(10月10日)

1.常任幹事会




2014年10月9日(木)、午前11時15分より郡山ビューホテルアネックス3F「雲水峰」にて常任幹事会が開催された。常任幹事29名が出席。各委員会からの報告事項等は全体会での発表のとおり。今回は常任幹事会に続けて、運営・企業交流・IT・組織活性化の各委員会活動も行われた。

2.見学会:山口倉庫株式会社 本社(福島県郡山市)


12時15分より2台のバスに分乗し、地元倉庫の見学会を実施。会員55名が参加。
●見学先①:山口倉庫株式会社 本社(福島県郡山市)
山口倉庫様では、福島県産米穀の全量全袋検査の取り組みを見学した。倉庫に積まれた米を一袋一袋コンベアに乗せ、計測器で放射線量をスクリーニングし、検査済みシールを貼付するという地道で丁寧な作業に、「基準値を超える米は絶対に流通させない」という強い思いと福島県産米への矜持が感じられた。倉庫の表に出ると、昨年、倉青協にて植樹された復興祈念の記念樹が立派に成長していた。

2.見学会:ゼビオ株式会社 本宮流通センター(福島県本宮市)


12時15分より2台のバスに分乗し、地元倉庫の見学会を実施。会員55名が参加。
大手スポーツ専門店チェーンのゼビオ様は、2010年1月より物流業務をセンコー様に一括委託している。本宮流通センターでは業務改善のため、両者交えて毎週必ずミーティングを行い、課題解決を図っているという。見学会では、いくつかの具体的な改善事例をご説明いただいた後、実際の倉庫の現場を見学した。参考になる取り組みも多く、学びの多い見学会だった。

3.第135回全体会

第135回全体会




16時30分より郡山ビューホテルアネックス3F「麓山」において第135回全体会が開催された。会員64名が参加。なお全体会では、醍醐前会長が司会を務めた。

会長あいさつ

会長・曽根和光
株式会社ダイワコーポレーション




本日はご多用の中、64名の皆様に郡山にご参集いただき感謝申し上げたい。今日は倉青協のお二人の先輩、そして国交省の坂巻参事官をご来賓にお迎えしている。前回の郡山での全体会は2003年9月だが、当時、私は運営委員長になったばかりで、大変思い出深い大会だ。
私の会長任期も、残すところあと少しとなった。前会長の醍醐さんがこの時期に「来年のことを考えるとさみしいんだ」とおっしゃっていた気持ちが少しわかってきた。来年6月で終了なので、3月の大阪大会は思い切り盛り上げていきたい。
私が昨年6月に掲げたスローガンは、「NO倉庫 NOライフ!~強い絆で明るい未来を拓こう~」だ。東日本大震災が私の頭の中に大きくあったため、「強い絆で明るい未来を拓こう」というサブタイトルになった。今日、福島県郡山市に来ることができ、明日はまだ手つかずの状態の被災地を見学するということで、たくさんのものを東京に持ち帰りたい。皆様もいろいろな思いをご自分の会社に持ち帰って、社員の方、仲間の方々にお伝え願いたい。
今回の全体会の開催にあたっては、地元幹事の馬場さん、山口さん、吉田さんをはじめ、運営委員会担当副会長の田澤さん、小山委員長、池田さんほか運営委員の皆様に大変ご尽力いただいた。厚く御礼申し上げる。とくに馬場さんは資料をつくるのに徹夜になったとか、会社が大丈夫かと思うくらい時間を使っていただいているので、ぜひ皆さん、楽しみながらしっかり勉強もして、有意義な時間を過ごしていただきたい。

●来賓紹介とごあいさつ

来賓

国土交通省 大臣官房参事官 坂巻 健太 様
株式会社大善 代表取締役 矢部 善兵衛 様
株式会社マルコ物流 代表取締役社長 遠藤 吉次 様

▽来賓ごあいさつ

株式会社大善 代表取締役 矢部 善兵衛 様

株式会社大善 
代表取締役 矢部善兵衛様




二十数年前、ここにおられる東日本倉庫の馬場さんのお父様から、「私もそろそろ年になったので、代わりに倉青協をやってほしい」という話をいただき、入会させていただいた。忙しさにかまけて十分出席はできなかったが、いろいろ勉強させてもらった。
とくに経営者の心構えについては、大変勉強になった。経営者に大切なのは、まず先に立つという“レスポンシビリティ”、改革・革新の気持ちをもつ“イノベーション”、そして“コミュニケーション”すなわち人間関係力だということを倉青協で学んだ。
福島県倉庫業界は、震災後に大変低迷したが、倉青協のメンバーを中心に今復興を遂げている最中にある。それも皆様のお力添えがあってこそであり、心から感謝申し上げる。
倉青協はやる気のある若い方々の会であり、これからの日本の物流業界を背負って立つ人たちがここからどんどん出てくることを期待している。本日はお招きいただきありがとうございます。

▽来賓ごあいさつ

株式会社マルコ物流 

株式会社マルコ物流 
代表取締役社長 遠藤吉次様




つい最近まで、皆さんの側におとなしく座っていた。震災の年にお誘いを受け、地元の山口さんに推薦いただき入会した。倉青協にお世話になって2年6か月、やっと皆さんの顔と名前を覚えてきたと思った時にはもう卒業の引導を渡されて、逆戻りはできないのだと実感している。前に進むしかないので、新たな会をつくっていただければ、率先して入りたい。
皆さんと一緒に全国でいろいろなことを学ばせていただいた。本当にいい人ばかりの集まりだと感じている。また、倉青協の卒業生が全国で活躍されている姿を見て、やはり若いうちにこういう会に入って経験を積み重ねることは大事なのだと改めて確信した。
福島は震災があっていろいろ大変な部分はあるが、がんばっている。親父があって自分がある、社員があって自分がある。福島県は農作物がすべておいしい。お酒もおいしい。おいしい水を飲んでおいしい農作物を食べているから、私のような好青年が生まれる(笑)
皆さんとは、一生のお付き合いがしたい。これからも福島をよろしくお願いします。

講演①:「最近の物流政策について」

大臣官房参事官 坂巻健太様

国土交通省 
大臣官房参事官 坂巻健太様




7月に現職に就任された坂巻参事官より、「最近の物流政策について」と題してご講演いただいた。
講演では、最近の物流を取り巻く現状と、物流審議官部門の政策として掲げる競争力強化に向けた物流の高度化・効率化、持続可能な物流ネットワークの構築、安全・安心な物流の確保という3点について具体的に説明。また、物流部門の平成27年度概算要求・税制改正要望について、「地方創生」を大きな柱に、①地域物流の新たな仕組みの構築、②労働力不足対策、③国際物流のシームレス化、④物流のグリーン化、⑤災害に強い物流システムの構築という5つの重点分野で進めている取り組みを紹介した。

講演②:「こけっこう」

代表取締役社長CEO 尾越竜馬様

株式会社東馬CEO代表取締役会長
共存テクノロジー株式会社
代表取締役社長CEO 尾越竜馬様




若い頃のアルバイト体験から2つのエピソードを紹介した。
一つは屋台の焼鳥屋でアルバイトをしていたとき。コワモテの二人連れが焼き鳥を注文し、おいしかったよと笑って帰っていったが、カウンターを見たら生焼けの焼き鳥が手つかずで残っていた。その場で文句を言われるよりも重く心に刺さり、何も言わない無言の力というものを初めて思い知った。
もう一つは、プロゴルファーのキャディーをしていたとき、派手な高級車をすぐ洗車してこいと言われてガソリンスタンドで困っていたら、物珍しさにたくさん人が寄ってきた。そこで洗車を手伝ってくれたら触っていいといったら、あっという間に車がピカピカになった。一つの目的が合致したとき、人には連帯感や絆が生まれるのだと感動した。
講演タイトルの「こけっこう」はこりゃけっこう、血行、欠航、結構、決行といろんな意味がある。言葉はいかようにも解釈できる。無言の言葉による伝え方もあるし、言葉で絆が生まれることもある。この機会に言葉の面白さを改めて感じてほしい、と講演を締めくくった。

運営委員会報告

小山 嘉一郎 運営委員長

小山 嘉一郎 運営委員長
小山企業株式会社




▽郡山大会について
地元幹事の馬場さん、山口さん、吉田さんには大会に際して非常に細かいところまで打ち合わせ等進めていただいた。明日被災地視察は、第一原発から10kmほどの富岡町まで行く。最近まで入れないエリアだったということで、メディア報道だけではわからないものがあるので、実際に見て持ち帰っていただきたい。
▽次回常任幹事会の予定
開催日時 平成27年1月29日(木)
開催場所 東京・芝パークホテル
▽第136回全体会(大阪)の予定
開催日時 平成27年3月5日(木)
開催場所 大阪市内
内容 新しい会員も増えており、共通テーマをもって会員同士の交流を図ることを目的として、見学会の代わりに全会員参加型のディスカッションの開催を予定している。現体制最後の地方大会なので、ぜひ多数のご参加をお願いしたい。

企業交流委員会報告

高嶋 民仁 企業交流委員長

高嶋 民仁 企業交流委員長
株式会社ウインローダー




▽平成26年度 第2回企業交流会 開催報告
開催日時 平成26年9月19日
開催場所 谷川運輸倉庫株式会社(大阪府)
内容 「紙のサプライチェーンおよび匠の技を学ぶ」
新聞を含めた紙の需要がデジタル化に伴って減少しているなか、新しい分野へ行くか紙に特化するかといったディスカッションをして盛り上がった。(詳細は会員ページ参照)
▽今後の企業交流会予定
開催日時 平成27年年5月頃
開催場所 JR貨物吹田ターミナル(大阪府)
内容候補 通運関連の現場見学(陸海空のトータルロジスティクスについての考察)

IT委員会報告

堀内 信IT委員長

堀内 信 IT委員長
丸市倉庫株式会社




▽平成26年度事業基本方針:新HP運用による倉青協活動の活性化支援
・事務局作業の合理化については、この2年間で目標達成できるのではないか。
・各社・各個人にメールが普及したことから、倉青協ドメインのメールアドレスは廃止する。
・新HPに顔写真の登録をお願いしたい。
・友だちの輪、復興支援ページも皆様にご協力いただきながら公開を進めていきたい。
・会員各社のHPと倉青協HPの連携を進め、SEO対策をしてさらに価値あるHPにしていきたい。

組織活性化委員会報告

高取 亮太 組織活性化委員長

高取 亮太 組織活性化委員長
高取ロジスティクス株式会社




▽会員数報告
今日現在、会員数は148名。
▽ブロック懇親会
会員数も増え、新しく入会した方にもうまく倉青協を使っていただけるようお手伝いしたい思いで委員会活動を行っている。今回の懇親会も組織委員会で席次を決めさせていただいた。
▽今後の活動予定
残り半年に4回開催予定。
・近畿・西日本ブロック懇親会(平成26年12月12日開催予定)
 ・首都圏・東東京ブロック懇親会(平成27年1月30日開催予定)
 ・北日本ブロック懇親会(平成27年4月9日開催予定)
 ・西東京・神奈川・北陸・東海ブロック懇親会(平成27年5月14日開催予定)

●連絡事項
▼新着情報の紹介(詳細はホームページ新着情報をご覧ください)

【新入会員ご紹介】
2014/07/01 和晃運輸株式会社 佐藤 寿彦 様

2014/07/20 アイビーデリバリー株式会社 伊藤 宏基 様
*10月9日現在 会員148名

【ご就任のお知らせ】
2014/07/01 森本倉庫株式会社 森本 真弥 様
代表取締役常務取締役にご就任されました。

2014/08/19 寺本運輸倉庫株式会社 寺本 雅明 様
代表取締役にご就任されました。

2014/09/10 株式会社富士ロジテック 代表取締役社長 鈴木 庸介 様
新会社 株式会社富士ロジテック・ネクストおよび株式会社富士ロジトランスの代表取締役にご就任されました。

司会

醍醐 正明前会長

醍醐 正明前会長よりひと言 
醍醐倉庫株式会社




郡山には思い入れがあるため、今回司会を引き受けさせていただいた。
11年前の郡山大会で、私は初めて懇親会の司会をやった。かなり緊張したが、無理やりつまらないことを言ったら皆さんが笑ってくださって倉青協の一員になれた気がした。当時は同じ人が2年間司会を担当していた。思えば現会長の曽根さんも私もその前の淺野さん、鈴木篤さん、樋口さんも司会経験者だ。人を鍛え育てるという意味で、倉青協の司会は貴重な経験ではないだろうか。
私は東日本大震災後の6月に会長になった。その時、常任幹事会で山口倉庫の山口さんが、「原発問題を抱える福島は、地震だけではない苦しみがある」という話をされた。それを聞いて翌月、常任幹事の有志と郡山を訪問したが、その状況にショックを受けた。何かできることはないかと考え、翌8月に有志で東日本倉庫様におじゃまして、崩れたお米の積み替えをした。その時、社員の方から「元気づけられた」と言っていただき、馬場さんからも「もう会社を辞めようかと思ったけど、皆さんに来ていただいてやる気が湧いてきた」という話を伺ったりして、我々がやった仕事は大したことはないが、来て本当によかったと思った。
昨年5月、完全復興を祈念し、被災された福島、宮城、岩手3県の会員企業10社を回り植樹をした。今日も山口倉庫様を訪問した時、その植樹が枯れることなく地面に根を張っているのを見て、完全な復興はまだまだ先だと思うが、我々もがんばらなければいけないと気持ちを新たにした。

懇親会 

懇親会 




18時00分より同ホテル「雲水峰」にて、懇親会が行われた。新しい会員もなじめるようあらかじめ席次を決めるなど細やかな配慮がなされており、地元・福島を拠点に活動するタレントの植木安里紗さんも特別ゲストとして登場し会を華やかに盛り上げた。地元幹事、山口氏の「思ってくれる仲間がいると力が湧く。助けたい仲間がいると力が湧く」という言葉が心に響く懇親会となった。

司会

田澤 正行 副会長

田澤 正行 副会長
共進倉庫株式会社




全体会で醍醐前会長から司会とはかくあるべきという話をいただき、ちょっと具合が悪くなってきたが、私は私なりにレリゴーな感じでありのままにやっていきたい。

曽根会長あいさつ

曽根会長




郡山での開催は念願であり、私が会長に就任したときに最初に決めたこと。明日の見学会ではしっかりと現実を見据えたい。その前に元気をつけるためにも、今夜は楽しく盛り上がりましょう。

地元幹事あいさつ

曽根会長
写真左から山口さん、馬場さん、吉田さん




馬場 俊彰さん(東日本倉庫㈱)
曽根会長が就任されてすぐに福島で大会をやるとおっしゃっていたので、私も1年前から準備をしてきた。明日は今の福島の現状を見て会社にお持ち帰りいただきたい。
吉田 雅弘さん(㈱須賀川東部運送)
望まぬかたちで世界的に有名になってしまったフクシマだが、私達の日々の暮らし、正しい情報を何とかお伝えしたいと思っている。ぜひありのままを感じていただきたい。精一杯おもてなしさせていただきます。
山口 広志さん(山口倉庫㈱)
人は、自分を思ってくれる仲間がいると信じられると、力が湧いてくる。また、助けたい仲間がいると思うと、力が湧いてくる。これが倉青協の強い絆だ。

乾杯 太宰 榮一 副会長

太宰 榮一 副会長

太宰 榮一 副会長
株式会社白石倉庫




東北のメンバーは、皆さんに思っていただいているということが何よりありがたい。そのおかげで私たちは復興をがんばれた。明日の見学会では、自分が当事者としてあの場にいたら、経営者としてどんな判断をするかを考えさせられると思う。それがありのままの今の福島なので、その現状を見てますます郡山、福島のメンバーを応援してあげてほしい。

特別ゲスト

植木 安里紗さん
植木 安里紗さん
植木 安里紗さん
植木 安里紗さん




福島を愛するタレントの植木安里紗さん。9月に発売されたデビューシングルから「A・RI・GA・TO」を熱唱した。

新入会員の方々

伊藤 宏基 様

伊藤 宏基 様
アイビーデリバリー株式会社/秋田県




佐藤 寿彦 様

佐藤 寿彦 様
和晃運輸株式会社/兵庫県 

5.被災地視察会


翌10月10日(金)、会員38名が富岡駅周辺や久之浜海岸など、福島の被災地を視察した。
・視察ルート:郡山-富岡駅-双葉消

富岡駅周辺

富岡駅周辺
富岡駅周辺
富岡駅周辺
富岡駅周辺




JR常磐線富岡駅は、かつては日に500人弱の人々が利用する駅だったが、2011年3月11日以降、営業を休止している。このエリアは福島第一原発から20km圏内に位置し、原発事故後は警戒区域に指定され一切の立ち入りが禁止されていた。2013年3月に指定は解除されたが、現在も立ち入りが許可されるのは日中のみで宿泊はできない。
駅周辺の建物は倒壊し、津波に流された自動車が多数そのままの姿で放置され、いまだ震災当時の状況をとどめたままだった。

双葉消防本部


続いて、双葉広域消防本部を訪問した。双葉広域消防本部の方々は震災時、非常に過酷な環境下において、自らの危険も顧みず住民の救命救助活動、そして福島第一原発の復旧活動に尽力された。視察では、当時の緊迫した状況など、ニュースだけではわからない現場の様子を署員の方からお話しいただいた。
最後に倉青協から、応援メッセージと全体会参加者の名刺を額装した記念品をお渡しし、曽根会長が「お話を聞いて感動と勇気をいただいた。不眠不休で命をかけて活動されたことにより、本当にたくさんの方々が助けられ、元気づけられたことだろう。皆様のがんばりを風化させないよう、私たちも地元の会社に持ち帰り伝え広めるよう努力したい」とあいさつを述べた。

アルパインローズ

アルパインローズ
アルパインローズ




広野町レストランアルパインローズで昼食。
この日は遠征で不在だったが、同店シェフの西芳照氏はJビレッジ元総料理長で、現在、サッカー日本代表の帯同シェフ。震災後、Jビレッジが東電の原発事故対応拠点となったため、そこで働く人たちのためにこのアルパインローズをオープンしたという。店内には有名選手たちのユニフォームや応援メッセージが多数並んでいた。

浜風商店街

浜風商店街
浜風商店街




 震災で甚大な被害を受け、現在、久之浜第一小学校敷地内に仮設店舗で営業している「浜風商店街」を訪ねた。「1日も早い久之浜の復興を!久之浜に1人でも多くの笑顔を!!」と掲げ、明るく元気に接客してくれるお店の方々の笑顔に、かえってこちらが元気づけられるひとときだった。

久之浜海岸

久之浜海岸
久之浜海岸
久之浜海岸




最後に回ったいわき市久之浜海岸では、語り部の方に震災当時の様子をお話しいただいた。久之浜は地震、津波、火災に見舞われ、この一帯で200軒の家が津波で一瞬にして消失し63名の方が亡くなった。さらに原発事故が発生し、二次避難を余儀なくされた。火事場泥棒も発生し、風評被害で郡山までしかガソリンが入らないなど、二重三重の災難が続いた。久之浜漁港は年間8億円の水揚げがあったが、現在は操業していない。震災から3年たち風化し始めているが、復興はまだまだという。「こうやって皆さんが気にかけて現地を訪れてくれるのが何よりの励ましだ」という言葉をかみしめながら漁港の先を眺めると、遠くに福島第一、第二原発の姿が見えた。