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常任幹事会・第130回全体会を開催しました。

日程:2013年3月21日(木)
場所:ホテルモントレ仙台(仙台市)
「Action For Next Stage 震災について学び、備え、被災した会員を見守る」を活動方針に掲げた醍醐会長体制最後の地方大会であり、第130回の節目となる倉青協全体会は、2013年3月21日(木)、東日本大震災から2年が経過した仙台の地において開催された。地方大会としては異例の大人数となる77名が参加。被災地視察や被災会員の復旧に向けた取り組みの報告をとおし、改めて震災を見つめ直す貴重な機会となった。なお、6月の総会において曽根和光 現副会長が次期会長に就任することが発表された。

全体会に先立ち、午前12時よりホテルモントレ仙台『アドリア』において、常任幹事会が行われ、常任幹事34名が参加した。

INDEX
1.常任幹事会
2.仙台港視察会
3.第130回全体会
会長あいさつ/来賓ごあいさつ/物流政策セミナー/東日本大震災被災地会員報告/常任幹事会分科会報告/各委員会報告(運営委員会・企業交流委員会・IT委員会・組織委員会・40周年記念準備委員会)/連絡事項
4.懇親会
5.三陸沿岸被災地視察
1.常任幹事会

津波により街の姿を失ったままの閖上地区周辺

白石倉庫直前で津波が向きを変え、奇跡的に津波被害は最小で済んだという

復興目覚ましい仙台港にて

日和山神社にて献花、黙とうを捧げる

仙台港サイロ はるか頭上に津波到達地点の印


会員69名が参加して、仙台地区の被災地視察を行った。
バス2台に分乗し、津波で壊滅的な被害を受けた宮城県名取市閖上地区を視察。醍醐会長が日和山神社に献花し、全員で黙とうをささげた。続いて仙台港へ向けて移動し、被災した仙台港CY、白石倉庫仙台港営業所、東邦運輸倉庫港支店、センコン物流仙台港営業所をバス車窓より見学した。
最後に仙台港サイロを訪問。施設階上より仙台港を一望しながら、被害や復旧の状況について説明を受けた。

会長あいさつ

醍醐 正明 氏
醍醐倉庫株式会社
この2年間、「震災について学び、備え、そして被災した会員を見守らせていただく」ことをテーマに活動をしてきた。そのテーマにあわせ、昨年3月には阪神淡路大震災を経験された神戸で全体会を行い、今回、東日本大震災から丸2年経過した仙台で全体会を開催することとなった。
本日は全体会に先立ち、仙台港を中心に被災した会員企業の倉庫等を見学した。また全体会では被災された3会員に、この2年間の復興に向けた活動をお話しいただく予定だ。テレビ等で見るだけではなく、実際に自分の目で見て、感じることが経営者にはとても必要だと思う。この2日間でいろいろな気づきを発見し、ご自身の会社に持ち帰っていただきたい。
なお、今度の6月の総会で私の任期は終わり、新しい会長としてダイワコーポレーションの曽根社長にバトンタッチする。曽根さん、6月から2年間、よろしくお願いします。

ご来賓紹介とごあいさつ

ご来賓
国土交通省東北運輸局局長 長谷川伸一 様
国土交通省東北運輸局交通環境部物流課長 藤原博之 様
国土交通省大臣官房参事官 金井昭彦 様
国土交通省総合政策局物流施設課課長補佐 寺川直樹 様
東北倉庫協会連合会会長 宮城県倉庫協会会長 黒川久 様
気仙沼市議会議長 宮城県倉庫協会副会長 臼井真人 様

ごあいさつ

国土交通省 東北運輸局
局長 長谷川 伸一 様
皆様には平素から私どもの行政に深いご理解とご協力をいただき、この場をお借りして御礼申し上げる。
震災から2年経った。震災時は、支援物資が滞り大混乱だったが、倉庫業はじめ物流関係の皆様が自らも被災しながらご尽力いただき、何とか物資がうまくまわるようになった。震災を一つのきっかけに、物流業の重要性が改めて世の中に認識されたのではないか。
私ども運輸局では本省の指導のもと、有識者や物流事業者を交えた検討会を立ち上げ、震災の教訓を踏まえた対策をまとめてきた。これをもとに災害に強い物流システムの構築に取り組んでいきたい。


東北倉庫協会連合会
会長 黒川 久 様
私は10年前に倉青協を卒業したのだが、今は会員が総勢150名に届かんとする勢いで、この10年間で倉青協がここまで盛り上がっていることを、先輩会員としてうれしく思う。
宮城県は会員90社のうち45社が津波被害を受け、160棟、14万坪の倉庫が全壊または半壊した。まだ復興はこれからだが、おかげ様で国と県に指導いただき、中小企業等グループ施設等復旧整備補助事業に申し込み、第6次申し込みまでに40社が採択された。関係各所に心から感謝申し上げたい。
我々は被害を受けながらも、積極的に協会で協力して災害支援物資の物流を行った。そうした行動を通じて県や国に広く倉庫業の社会的役割を認識いただけたことも、今回の採択の大きな要因になっていると思う。こうした補助金を弾みに、懸命に復興に注力している状況であり、皆様には引き続き応援をお願いしたい。


物流政策セミナー(国土交通省・倉青協共催)
国土交通省と倉青協の共催による物流政策特別セミナーとして、国土交通省より金井昭彦大臣官房参事官を講師にお迎えし、「平成25年度倉庫関係の予算・税制等について」と題してご講演いただいた。
講演では、災害に強い物流システムの構築に向けて現在取り組みを進めている民間物流拠点のリストアップ、官民協力協定の締結促進、東北ブロック協議会での討議内容等を紹介。また、今年度予算における物流拠点の低炭素化促進事業や、倉庫税制特例の要点などについて説明した。

東日本大震災被災地会員報告

宮城県で被災した協和運輸倉庫の高橋大輔氏、センコン物流の久保田賢二氏、白石倉庫の太宰榮一氏の3名が登壇し、震災時の状況と復旧、復興に向けた取り組みについて報告した。高橋氏は、災害時こそ経営者の強いリーダーシップが必要であると語り、久保田氏は自社の復旧、復興を後押しした「倉青協の4つの奇跡」を紹介した。
また太宰氏は、倉庫業界を中心とした地震共済制度をつくれないだろうかと提案した。会員自らの生の体験が語られ、倉庫事業者として災害時に何が問題となり、何が重要であるかを考える機会となった。
常任幹事会分科会報告

 

若松 孝夫 氏
若松梱包運輸倉庫株式会社
中小倉庫業の将来を考える勉強会
第1回勉強会「大手物流不動産ファンドについて」
2013年3月8日 三信倉庫本社会議室にて14名参加
常任幹事会分科会として、中小倉庫業の将来を考える勉強会を開催した。第1回勉強会では、大手不動産ファンドと中小企業倉庫それぞれの特徴を洗い出し、どう対応していけばいいのかを話し合った。

大手ファンドは圧倒的に規模が大きく、設備は最新鋭で情報調査力が強い。一方、倉青協は経営者同士仲が良く、現場力があり、倉庫業のノウハウがある。また、おそらく不動産ファンドと違って地元企業とのつながりも強い。こうした強み、弱みを踏まえていかに戦略策定していくかソート分析した。
その結果、国交省に参入規制を強めてもらうよう働きかけるだけでなく、倉青協ファンドを設立して老朽化した設備への投資、経営再建の資金をねん出する、倉青協会員が借り手にまわって情報共有しながら新たな団地倉庫を開拓する、不動産倉庫向けに荷役サービスを提供して共存するなど、さまざまな案や意見が出た。第二回分科会では、より具体的に考えていきたい。

運営委員会報告

野口 英徳 運営委員長
野口倉庫株式会社
▽仙台大会について
現運営委員会最後のイベントとなる今回の仙台大会には、非常に力を入れている。
太宰さん、高橋さん、久保田さんには非常に感謝している。

企業交流委員会報告

堀畑 浩重 企業交流委員長
阪南倉庫株式会社
▽平成24年度第2回企業交流会
平成25年2月15日に東京で企業交流会を開催。詳細は議事録を参照のこと。懇親会はほぼ全員が参加した。懇親会の司会を馬場さんにお願いしたら、非常に面白い司会だったので、企業交流会の司会は永久に馬場さんにお願いしたい。

IT委員会報告

大竹 英明 IT委員長
三信倉庫株式会社
▽ホームページのリニューアル見送り
40周年に合わせてホームページのリニューアルを進めていたが、会員情報のデータベース化や全体会の出欠状況のオンライン化など、倉青協のニーズに合わせるのが難しいことがわかった。そこで醍醐会長と相談のうえ、今回の40周年のタイミングでのHPつくり変えを見送りとし、次期体制への申し送りとさせていただきたい。積み立てた150万円はそのまま次期体制へ計上する。
▽Facebookを利用した情報発信
Facebookを利用した情報発信については、今回も載せているので、ぜひご覧いただき「いいね」ボタンを押していただきたい。

組織委員会報告

高取 亮太 組織委員長
高取ロジスティクス株式会社
▽組織委員会の活動状況
現在会員数は139名。4月入会確定が3名で、142名になる。醍醐体制になり150名体制を目指すということで、夢物語ではないかという思いもあったが、残り8名でカウントダウンになった。150人にするのがゴールではなく、150名体制にすることで倉青協メンバーの絆がより強くなり、新たな政策提言もできるようになると思うので、引き続きご協力をお願いしたい。歓迎会は東日本、関西、北海道で実施した。まだ歓迎会ができていない方は紹介者を介して連絡をほしい。
なお、本日の全体会参加者77名のうち、24名がこの2年間に入会された「醍醐チルドレン」だ。

40周年記念準備委員会報告

鈴木 庸介 40周年記念準備委員長
株式会社富士ロジテック
▽40周年記念誌の意義と状況
記念誌は大変中身の濃いものが出来てきている。歴代会長はじめ、過去の文献をひも解き、どういう思いでこの協会が発足したのか、日本の物流業を担っていく倉庫業の若手経営者に何が期待され、先輩たちはどういう思いで我々にたすきを託されたのかがわかる編集をした。とくに新規会員を勧誘する際、客観的に倉青協をみていただける宣伝媒体にも使える。ぜひ内容を共有し、協会発展のために活用いただきたい。
★40周年記念式典・パーティご案内
日時:2013年6月11日(火)
会場:芝パークホテル

 

●連絡事項
▼新着情報の紹介(詳細はホームページ新着情報をご覧ください)
【新入会員ご紹介】
2013/01/28 櫻井倉庫株式会社 櫻井 宏晋 様
2013/01/28 昭和倉庫株式会社 矢部 達也 様
2013/01/28 熊本交通運輸株式会社 住永 富司 様
2013/02/07 藤山倉庫株式会社 藤山 英治 様
2013/02/15 神澤通商株式会社 神澤 憲治郎 様
本日(3月21日)現在会員139名
【就任のお知らせ】
2013/02/12 浜松倉庫株式会社 中山 彰人 様  代表取締役社長にご就任
2013/03/04 小樽倉庫株式会社 山本 みゆき 様 取締役副社長にご就任

懇親会

18時30分より同ホテル3F『翠明館』にて懇親会が行われた。約80名が一堂に集う様子は圧巻で、初参加会員も多く、倉青協の若々しい勢いを感じさせる華やかで熱気あふれるひとときとなった。

醍醐会長あいさつ

「今回は私が会長として最後の地方大会ということで、記憶に残るようなことをやりたいという話をして、太宰さん、野口さんにご尽力いただき、このように盛大な懇親会となりました。倉青協は勉強と親睦という二つのテーマでやっていて、先ほどまで勉強をがんばりましたので、この後は親睦に力を注いでいきたいと思います」

乾杯

気仙沼市議会
議長 臼井 真人 様
「このような若い経営者が一堂に集まって、倉庫業の前途は洋々だと確信しています。2年前の3.11東日本大震災に際しては、皆様に多大なるご支援いただきありがとうございました。2年経った今、このように華やかな席に立っていることが不思議です。今、被災地では風化と原発事故による風評被害対策に懸命です。今日は皆様方、仙台で食べて泊まっていただき、明日は東松島、石巻、女川、南三陸町、気仙沼など、被害のおおき方東部沿岸地域をご覧いただき、現地の様子を肌で感じていただいて、復興への支援、そしてそれぞれの皆様の危機管理にお役立ていただきたいと思います」

次期会長

曽根 和光 氏
株式会社ダイワコーポレーション
「醍醐会長の歩んできた道を近くで見てきたので、できればそれを踏襲したいと思います」


藤山 英治さん
藤山倉庫株式会社


熊木 英雄さん
株式会社熊幸倉庫


松山 恵美さん
新日本物流株式会社


鶴岡 秀将さん
東海海運株式会社


櫻井 宏晋さん
櫻井倉庫株式会社


森田 麻友美さん
東海倉庫株式会社


山本 章雄さん
伏見倉庫株式会社


大和 弘文さん
株式会社合通


寺本 雅明さん
流株式会社寺本運輸倉庫


神澤 憲治郎さん
神澤通商株式会社


山田 康一朗さん
山田港運倉庫株式会社


住永 富司さん
熊本交通運輸株式会社

三陸沿岸被災地視察
翌3月22日(金)には、オプショナルツアーとして三陸沿岸被災地視察会が実施され、会員53名が参加。朝8時にバスで出発し、陸前高田市内を車窓から視察、途中、復興屋台村で昼食をとりながら、気仙沼、南三陸町(防災庁舎)、石巻港等を順次視察。復興からはまだほど遠い被災地の現状を心に焼きつけ、夕方、仙台駅にて解散した。

陸前高田近辺

いまだがれきが山積する陸前高田近辺


復元された「奇跡の一本松」を遠方に望む


気仙沼 津波で陸地に打ち上げられた第十八共徳丸


南三陸町防災庁舎にて献花、黙とうを捧げる


津波に襲われながらも多くの児童が無事避難した石巻・門脇小学校

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